「難しい」でも、やろう。
そう背中を押された新人時代
食べることが好きで、大学では食べ物の機能性や効能の研究に打ち込みました。 入社以来、スーパー向けの新商品開発をしていますが、一人前になれたと感じたのは5年目に主担当として新商品開発に携わった頃。担当商品は生地にチーズを練り込んだ、プレッツェルのような新感覚のあられ「チーズリッチ」です。今までにない力の入った商品で、目標品質も決まりいざラインで試作に取り掛かろうとしたところ、なんと生産現場側から「リスクが大きすぎる」と言われ、試作を進めることができず。実は、チーズはアレルゲン成分なので、慎重にならざるを得なかったのです。しかし、上司がなんとかできるように一緒に課題とリスクの洗い出しを行ってくれ、工場と何度も打ち合わせを重ねて説得に成功。最後は工場からも「そこまでやるのなら難しいけどやってみよう」と言ってもらえたのです。そうして始まった試作でしたが、実験室のような食感にならないという課題にぶち当たったりと、量産化の難しさを思い知りました。ですが、その壁も開発・現場一丸となって乗り越え商品は発売に。みんなで一つになれたことが大きな達成感につながりました。
20種のエビから選び抜いた
無限エビの開発
マネージャーになってから印象的だったのは、「無限エビ」の開発です。きっかけは、海老せんやスナックが数ある中、「どこよりもおいしい、海老の味がしっかりする揚げせんをつくりたい」と商品開発メンバーと意気投合したことです。味の要となる海老は、産地や大きさなど異なる20種類の中から検討。海老を丸ごと使うことにこだわりました。また、味をひきたてる塩もチーム全員で探し、「これだ!」となった五島灘のものを使っています。こだわりの詰まった「無限エビ」は、プロモーションにも力を入れ大ヒットとなりました。背景には、「ライススナックとして若い人やファミリーにも食べてほしい」という私たちの強い想いがあったからこそ、だと思っています。
また、発売当初は、1種類の海老しか使用していませんでしたが、リニューアルでは2種類の海老を使って、さらに風味豊かに仕上げました。無限エビは今後もお客様の笑顔のために、無限に進化し続けていきます。