子どもにおやつは必要ですか?
1歳前は
「お楽しみ」として、
1日3回の食事に慣れたら
補食としてのおやつを。
7か月~11か月頃の赤ちゃんにとってのおやつは、食べる楽しさを感じる「お楽しみタイム」。まずは少量ずつ取り入れてみましょう。1日3回の食事に慣れ、栄養の大半を食事から摂れるようになったら、3回の食事に補食としておやつをプラスします。
1~2歳児が必要とする1日の摂取カロリーは900~950kcal。お母さんの実に半分近くにもなります。ところが、まだ胃が小さく消化器官も未熟なため、一度にたくさん食べられません。そんな時期の子どもにとって、おやつは単なる嗜好品ではなく、食事では摂り切れない栄養を補う大切な“第4の食事”でもあります。
おやつタイムには、栄養補給プラス食事とは違った親子のコミュニケーションのシーンとして、食を通じた楽しく豊かな時間を経験させてあげたいですね。
おやつはいつから
食べさせていいの?
7~8か月頃になったら
離乳食の進み具合を見ながら
赤ちゃんのおやつは、離乳食が1日2回になる7か月頃がひとつの目安です。舌の動かし方が上手になってきて、食べ物を舌で押しつぶして飲み込むようになる、いわゆる「中期」に当たります。
ただし、赤ちゃんの発達は個人差が大きいもの。7か月頃になったら、離乳食の進み具合を見ながら、食べる練習や楽しみのひとつとして少しずつ試してみてください。
離乳期にハイハインをご利用いただいた先輩ママたちからは、「9か月で3回食になり、授乳の間隔を少しずつあけたくて、ご飯の間に使いました。良く食べてくれて助かります。」「噛む力がつき、他の食べ物も口や顎を動かして上手に食べるようになりました。食への意欲が高まり、食べたいと意思表示するようにもなりました。」といった嬉しいお声をいただきました*。
*[参考]Sprintライブスクリーニングでの回答/2021年8月実査
乳幼児のおやつは
どんなものがいいの?
はじめの頃は
口どけのいいものを。
3回食に慣れたら
栄養も考えて
7~8か月頃(中期)
7か月頃は、舌の動きに加え唾液の量も増え、口の中でなめとかして食べられるようになります。口どけのよい赤ちゃん用のおせんべいは、赤ちゃんが手でつかんで口に入れ、舌や歯茎で潰して食べる練習に最適です。のどに詰まらせないよう、はじめは口に水分を含ませるなどして様子を見ながら食べさせてください。
9~11か月頃(後期)
おやつは薄味で、脂肪やたんぱく質が多すぎない消化のよいものが基本です。
9か月頃になると手づかみ食べが始まるようになります。食べ物をさわったり、にぎったり、指先でつまんだり、前歯でかじり取るなど、手づかみ食べしやすいおやつは食べる練習につながります。口どけのよいボーロもおすすめ。この時も一度に頬張らないよう、少しずつ見守りながら食べさせます。
1歳~1歳半頃(完了期)以降
離乳食が1日3回に慣れてくる1歳以降には、おやつは食事では摂り切れないエネルギーや不足しがちな栄養素を補う「第4の食事」としての重要度が増します。体を活発に動かすようになるので、エネルギー源となる炭水化物をしっかりと与え、食物繊維やビタミン、カルシウム、鉄分など不足しがちな栄養素を含んだ食品も積極的に食べさせましょう。これらを満たすものとして、おにぎりやサンドイッチ、フルーツやヨーグルトなどはおやつの定番です。赤ちゃんの成長にとって大事な栄養素を添加した市販のおやつも上手に活用しましょう。活動量も増えるので水分補給もおやつの重要な役割です。麦茶なども一緒に飲ませてください。
大人用のお菓子は乳幼児には塩分、油分や刺激が多すぎます。市販のおやつであれば、「赤ちゃん用」「幼児向き」などの表示や、月齢の目安を参考にしましょう。
「ハイハイン」にはカルシウムを、「野菜ハイハイン」には、4種類の緑黄色野菜を練り込み、鉄分を配合しています。
どのくらい
食べさせたらいいの?
月齢に応じて
増やしていきましょう
7~11か月頃(中期・後期)
離乳食や授乳に響かない程度に。赤ちゃんにとってのおやつは、栄養源というよりは「お楽しみ」。赤ちゃん用おせんべいなら1~2枚、ボーロなら10粒程度で十分です。
1歳~1歳半頃(完了期)以降
1日におやつから摂るカロリーの目安は、1日の摂取カロリーの10~15%。お子様の個人差もありますが、1~2歳で100~150kcal。バナナなら1/2本で約50kcal、プレーンヨーグルトは50gで約30kcalに相当します。
ただし、これには飲み物も含まれるので、果汁などを添える際にはおやつをちょっと抑え気味に。
参考までに、ハイハイン2個装(4枚)で26kcalです。ノンカロリーの麦茶やほうじ茶などの甘くない飲み物と一緒に、全体のバランスを考えて食べさせてくださいね。
おやつを食べさせる
タイミングや頻度は?
1歳~1歳半頃(完了期)に
入ったら、
おやつの時間を決めましょう
1歳~1歳半頃には、徐々におやつを生活のリズムの中に組み込んでいきます。1日に1〜2回、食事とおやつの間隔を2〜3時間あけるなど、食事に影響しないタイミングで、なるべく毎日規則正しく、決まった量を食べさせるようにしましょう。
赤ちゃんを泣き止ませたいとき、ついおかしを食べさせたくなりますよね。でも、泣いているときに食べ物を与えると、のどに詰まらせる危険があります。落ち着いてから食べさせましょう。
手づかみ食べが
クセになっても大丈夫?
成長とともに
なくなっていくから大丈夫!
手づかみ食べが始まる時期は個人差が大きいですが、離乳食に慣れてくる9か月頃から見られるようになります。これが始まるとテーブル周りが一気に汚くなり、黙って見ていられなくなりますよね。
でも、自分で食べようとするのは、食べる意欲が育っている証拠。食べ方を学んでいく自立への第一歩です。口いっぱいに食べ物を詰め込み過ぎたり、あちこちにこぼしたり、顔中汚したりしながら、赤ちゃんはひと口の量、握るときの力加減、手と口の距離感など、目と手と口の協調運動を身に着けていくのだそうです。
手づかみ食べをじゅうぶんにさせてあげることで、その後のスプーンや箸への移行もスムーズになるといわれています。重要な発達過程だと理解できれば、出したくなる手をグッとこらえて見守ってあげられるのでは?
手づかみ食べの全盛期は1歳代。3歳頃には手が器用になって、スプーンやフォークを上手に使えるようになっていきます。焦りは禁物です!
アレルギーについての
注意点は?
はじめて口にするものは、
1日1回1さじずつ
唇が腫れたり、のどがイガイガしたり、じんましんが出たり、咳が出て息苦しくなったりする「即時型食物アレルギー」は、食べた直後から2時間以内に現れます。赤ちゃんから大人まで起こる症状ですが、0~1歳に現れることが一番多く、ほとんどは成長とともに改善していくようです。0歳では鶏卵、牛乳、小麦で全体の約95%を占めています。いろんなものを食べるようになってくると、いくらなどの魚卵やピーナッツ、フルーツにアレルギー反応が出ることも。
離乳食でも食べたことのないものを与えるときには、かかりつけ医が開いている曜日・時間帯を選び、1日1種類を1さじだけ与え、その食品に対してのアレルギー反応の確認を。大丈夫そうだったら、2さじ、3さじと増やしていきましょう。
記事の情報は2021年8月現在のものです。
[参考]- 消費者庁「平成30年度食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書」
- 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
- 堤ちはる、土井正子 編著「子育て・子育ちを支援する 子どもの食と栄養〈第9版〉」/萌文書林
松尾 みゆき 先生
管理栄養士・料理研究家。健康と料理をテーマに食全般のコーディネーターとして活動。簡単でわかりやすいヘルシーメニューや、ボリュームのある低カロリーメニュー、減塩レシピなどを、書籍や雑誌、テレビ、WEBなどのメディアなどで紹介している。二児の母として子育てをする経験を活かした、子どもが食べやすく簡単に作れる離乳食や幼児食のレシピも人気。
赤ちゃんにあげるものは信頼できるものをお子様の成長をサポートする
亀田製菓の「ハイハイン」
開発担当者のこだわり
近年、SNS上で「初めてのおやつにハイハインを食べさせました」という投稿を拝見する機会が増え、ニコニコ食べる赤ちゃんの姿に嬉しさでいっぱいになります。
「安全安心の品質」は、私たちがお客様にお約束する一番大切な価値。これからもママ、パパと赤ちゃんの笑顔と思い出作りのため、こだわり品質を貫いていきます。