カリッとした食感と香ばしさ、絶妙なピーナッツとのバランスでおなじみの亀田の柿の種。
そのおいしさはどのように作られているのでしょうか。
製造工程を、たねっち&ぴーなっちとともにたどってみましょう。
動画で見てみよう!
工程全体の流れを見てみよう!
蒸米
米粉を巨大な蒸練機に入れ、蒸気をまんべんなく吹き込み、よくこねて餅状の生地にします。日によって生地が含む水分量が変わるので、最適な数値になるよう調整します。1回にできる生地はおよそ300kg!
機関車のように巨大な蒸練機。
調整するんだね
練り・成型
生地を練りながら空気と水を絡めます。この時できる空気の粒が、柿の種のカリッとした食感作りにつながります。練った生地は細長い棒状にし、一定の長さにカット。その断面は、柿の種の原型である半月型になっています。
冷蔵
成型した生地はまだやわらかいため、冷蔵庫へ自動搬送し18時間程寝かせます。十分に冷やすことで生地が硬くなり、後工程の時に一定の厚さでの切断がしやすくなります。
手で持って、程よくしなるくらいの硬さになる。
切断
冷やした生地を高速カッターで約1.6mmの厚さに切断。1秒間におよそ1,500粒の柿の種型の生地ができあがります。焼くときのふくらみと食感に関わるため、生地の硬さを調べながら一定の厚さで切断できるようにします。
ポイントなんだね
乾燥
切断した生地を乾燥機に通し、最適な水分量になるまで乾燥させます。生地に残る水分量が不安定だと、後工程でふくらまなかったり破裂してしまったりするためです。乾燥後は、水分が均一に広がるよう3時間ほど寝かせます。その後、色彩選別機を通して、形が崩れたものを取り除きます。
少し小さくなった!
焼き
乾燥した生地をオーブンに入れ、200〜300度の熱風で一気に焼き上げます。機械の数値にとらわれず、人の目で焼き具合を確認し、絶妙な温度に調整します。焼いた生地はふくれて、サイズが少し小さくなります。
おいしそう〜
味付け・乾燥
焼いた生地をドラムタンクに入れ、回転させながら、しょうゆ・砂糖・その他の調味料でできた“秘伝のタレ”で味付けします。回転させることで味を均一にし、ツヤも出します。その後、ベタつきを抑えるために乾燥させます。
ドラムタンク上部の吹き出し口からタレをかける。
柿の種になってきた!
選別
「焼き」や「味付け」の際に、欠けや割れなど形が崩れるものが出てきてしまう場合があります。そういったものを、色彩選別機にかけて取り除きます。選別は、生地の切断後と味付け後の二度、しっかりと行っています。
次に進めるんだね
風味やのどごしもしっかり確認!検査員による食味検査
検査は機械によるものだけではありません。味などのチェックは、食味検査員が実際に食べて行います。検査員は1時間に1回、その日にできた柿の種と、2〜3日前にできた柿の種を食べ比べ、鼻に抜ける香り、舌触りやのどごしを確認。厳しい試験をクリアした検査員によって、味の品質がしっかり守られています。
ピーナッツ充填・個包装
重量が柿の種7:ピーナッツ3の比率になるように、コンピュータースケールで計量し、個包装をします。柿の種とピーナッツには個体差があるため、スケールに流れる量を人の目で確認しながら微調整。これらはピーナッツが酸化しないよう、窒素ガスで密閉されたボックス内で行っています。
絶妙な配合バランス!
パッケージ化
パラレルロボットが、すばやく個包装された柿の種を6袋ごとに並べ、ひとつの大袋に詰めます。これで「亀田の柿の種」が完成です。
食味検査員
芳賀朋子
食味検査は、柿の種を手に取りかおりを確認した後、口に含んで味や食感などを確認します。亀田の柿の種の特徴である程よい辛み、カリッとした食感を守るため、少しの異常も見逃さないという強い意識で取り組んでいます。